2011-03-08
2011-03-07
ANSI C対応 はじめてのC (Software Technology)
1985年から多くのユーザーに支持されてきたC言語解説本の決定版が、2001年のパソコン環境に合わせて改訂された。従来どおりのわかりやすい解説で、C言語のエッセンスを効率的に学べるようになっている。
まず第1章では、簡単な文章の出力方法を学んだ後でコーディングの規則を説明。その後C言語特有のデータ型の宣言と演算方式、プリプロセッサの機能(ファイルの取り込みやマクロ展開、条件付きコンパイルを行う)について触れている。ここでCの基礎知識が大まかに得られるようになっており、第2章からは各トピックについて深く掘り下げて学べるようになっている。
第2章では、「データ型」について学ぶ。基本となる「int型」「float型」「double型」「char型」の4つのデータ型について学んだ後で、変数、配列に値を代入する方法、新しいデータ型の作り方について知ることができる。
第3章では、Cで加減乗除を行う方法について学ぶ。通常の計算(+,-,*,/,%)に加え、比較・論理演算をする方法(<,>,&&,||,!など)、ビットを直接操作する方法、変数に値を代入するための代入演算子などについて知ることができる。
4章では、if-else文による条件分岐、while文、for文を使った繰り返し処理、第5章では関数について学ぶことができる。そして第6章からは、C言語を学ぶうえで重要な配列とポインタについて学ぶ。ポインタはアセンブラでいうアドレスにあたるもので、これで配列や構造体データを直接取り出したり、格納したりすることができる。ここではポインタの基本だけが述べられているので、さらに詳しく知りたい場合は『C言語ポインタ完全制覇』(技術評論社)が参考になる。第7章では構造体と共用体、第8章では標準関数、第9章では入出力関数について述べられている。
全体的に記述内容に無駄のない、すっきりとした構成になっている。C言語を学ぶための最初のテキストとして、ぜひおすすめしたい良書である。(土井英司)
2011-03-06
[Web開発者のための]大規模サービス技術入門 ―データ構造、メモリ、OS、DB、サーバ/インフラ (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
サーバを単に増やすだけでは解決しない(?!)。
大規模サービスの難所は、サービスの成長に伴い巨大化するデータの処理です。
データ量の変化は緩やかには推移せず、突然目の前に現れる大規模化の壁。
そこで求められるのは、いかにして「データを小さく持つか」「複数サーバに分散させるか」「最小限の回数で読み取るか」といった地道な取り組みの積み上げです。
本書では Web開発における大規模サービスの一つの関門、数十~数百ギガバイトのテキストデータを想定し、データ構造、メモリ、OS、DB、サーバ/インフラと広範なレイヤに及ぶ攻略ポイントをまとめて解説します。
はてなインターンシップの初書籍化。
2011-03-05
プログラムはなぜ動くのか 第2版 知っておきたいプログラムの基礎知識
『プログラムはなぜ動くのか』6年ぶり、待望の改訂第2版!
プログラムがコンピュータの中でどのように動作するのかを、誰にでもわかるように説明しました。プログラムは、メモリーにロードされ、CPUによって解釈・実行されます。その仕組みを、多数の図を使って、順序だてて解説していきます。
第2版では、第1版で特に関心の高かったプログラムがメモリーをどう利用しているかについて、より丁寧な説明を加えたほか、多くの注釈を入れました。また、サンプル・プログラムを、第1版のVisual Basicからプログラムの動きが見えやすいC言語に統一し、巻末にC言語の構文を説明した補章を追加しました。初級者、中級者の人、どちらにもお勧めです。
特徴1:CPU、メモリー、プログラムの動作環境など・・基礎からきちんと解説!
CPU(プロセサ)はどうやってプログラムを動かしているの? CPUとメモリーの関係は? どうやってディスプレイに表示されるの? など基礎的な部分からきちんと説明しています。
特徴2:メモリーについて充実した説明!
第1版でなんといっても多かったのが「プログラムがメモリーをどう使っているのかがわかって、自分のプログラムの動きがわかった!」という声でした。第2版では、メモリーの使い方についての説明を強化しました。関数や変数、ポインタや配列は、どうメモリー領域を使っているのかをぜひ知ってください。
特徴3:Windowsの仕組みわかる!
プログラムの動く仕組みを知るとは、Windowsの仕組みを知ることにもつながります。フリーソフトをインストールしたときに出会うDLLファイルや、EXEファイルは、その実体は何だろう、と感じるパソコンユーザーも多いはずです。本書は、プログラミング本ではありません。豊富な図表を使って、その仕組みや流れが感覚的にとらえられるようにしています。
2011-03-04
2011-03-03
2011-03-02
京都老舗―暖簾のこころ
「伝統とは変わり続けること」百年あるいは数百年、京都という土地に根付き、愛され続けている老舗三十六店。お店の歴史は人の歴史、時代の投手たちは何を考え、何を伝えてきたのか。前作『京都職人 匠のてのひら』では技術継承の難しさ同じ仕事を継続していくことの大変さを、シリーズ最新刊の本書では暖簾を守る事の難しさ、伝統を伝えていくことの大変さを書き記しました。三十六店、三十六様の「言葉」を読み終えたとき「京都」と「老舗」に対するイメージに新しいものが加わるはずです。
雨森敬太郎薬房/市原平兵衛商店/一文字屋和助/いづ萬老舗/いもぼう平野屋本店/芸艸堂/帯屋捨松/本家尾張屋/かづら清老舗/かま八老舗/紙司柿本 /御ちまき司川端道喜/菊一文字/鳩居堂/彩雲堂/佐々木竹苞書楼/渋新老舗/清課堂/大市/高橋堤燈/高室畳工業所/玉乃光酒造/たる源/通圓/なり田/原了郭 /柊屋/堀金箔粉/本田味噌/松野醤油/三嶋亭/みなとや幽霊子育飴本舗/村山造酢/香樹園八百林/山中油店/湯波吉
2011-03-01
京都職人―匠のてのひら
京都の類い希なる「ものづくり」の世界。
消えゆく技術、新たな挑戦──。「能面」「花かんざし」「手摺りカルタ」など京都の伝統工芸をいまに伝える職人50人の「技」と「半生」。
美麗な写真とともに綴る「職人の世界」。
浅田晶久「京瓦」/綾部之「京の木工芸」/石田章一「竹工芸」/磯田達也「蒔絵」/今井義延「京刃物」/岩井彩「能面」/植田勝也「京足袋」/大塚華仙「截金」/大林芳雄「京組紐」/岡崎昭「表装」/鍵谷恭三「房・よりひも」/片岡喜三郎「邦楽器絃」/金谷雅明「京扇子」/河添功「京無地染」/川橋吉春「旗印染」/川本和代「京鹿の子絞り」/木野高利「京丸うちわ」/小泉景「京印章」/小糸敏夫「型友禅」/小嶋豊一「京提灯」/小松二三三「京繍」/佐竹利治「西陣織」/定永光夫「花かんざし」/澤田義春「色紙・短冊」/柴田勘十郎「京弓」/鈴木セツ子「水引細工」/高橋和男「京象嵌」/竹内伸一「黄楊櫛」/田中實「京すだれ」/谷川清三「キセル」/谷野修子「京唐紙」/丹治潔「和ろうそく」/辻賢一「金網細工」/中川利春「京銘竹」/西堀耕太郎「京和傘」/西村金造・大造「京石工芸品」/長谷川淳一「杼」/林利孝「京黒紋付染」/前澤さとえ「京念珠」/松井重夫「手刷りカルタ」/村田定平「数寄屋金具」/八木聖二「茶筒」/矢澤幹子「七宝」/安井文彦「和本」/山崎貞一「京仏具」山下雄治「調べ緒」/山本八郎・晃久「神鏡」/和田伊三男「京真田紐」/松栄堂「薫香」
対談「世界一のものづくりの街、京都」叶松谷×大野木啓人